軽快さとクスッと笑ってしまうアクション小説『マリアビートル』

こんにちは!まさおです。

 

このブログでは、小説を中心に、私がおすすめの本を紹介していきたいと思います。

 

とはいえ、小説を中心に月に2~3冊程度で、月に何十冊も読むような「多読」ではありませんし、マイナーな小説はあまり読みませんので、知りうる範囲でゆる~く紹介していければと思います。

 

あらすじ・内容紹介

マリアビートル (角川文庫)

マリアビートル (角川文庫)

 

 幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利き二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。小説は、ついにここまでやってきた。映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテイメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!

 

学生時代に伊坂幸太郎の小説を読んでからというもの、ず~と好きな作家。読み始めると一気に物語の中に引き込まれていく。

 

この作品も例外なく、一気に読み進めることができる小説である。

 

主人公『七尾』はある人物から、東北新幹線にのり、トランクを盗んで降りるという仕事を請け負うのだが・・・

 

不運な星のもとに生まれた七尾に降りかかってくるのは、偶然乗り合わせた殺し屋達と、悪魔のような心と大人顔負けの頭脳を持つ中学生『王子』。

狭い新幹線の中で、登場人物のほとんどが殺し屋という中、無事に七尾は仕事を達成できるのか・・・

 

伊坂作品の良いところは、実際にはシリアスな場面でも、軽い気持ちでスラスラ読めてしまうところである。

 

この作品も、悪役達も個性的で、思わず笑ってしまうようなひょうきんさを見せたり、かと思うと残忍な面を見せたりする、エンターテイメント性抜群の小説である。

 

私の中では、伊坂作品の中でもかなり中毒性が高く、面白い小説であった。伊坂作品では、私の好きな『陽気なギャングが地球を回す』に似て、ずっとハラハラしながら読むことができた。

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

 

もし、『陽気なギャングが地球を回す』シリーズが好きで、『マリアビートル』を読んだことがなければ、おすすめできる作品なので、是非読んでみて下さい。

 

おすすめ度

★★★★★